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金融業務を、よりスマートに。 ― 不動産査定業務を効率化するSaaS「KAITRY finance」開発の全貌 ―

金融業務を、よりスマートに。 ― 不動産査定業務を効率化するSaaS「KAITRY finance」開発の全貌 ―
株式会社カイトリー

株式会社カイトリー

https://kaitry.com/

会社概要

株式会社KAITRYは、AI技術を活用したマンションの即時買取・販売プラットフォーム「KAITRY」(https://kaitry.com/)を運営しています。いわゆる「iBuyer(アイバイヤー)モデル」を採用し、査定から取引までを高効率に支援する不動産テック企業です。
また、金融機関向けには、不動産価格調査や提案業務を支援するSaaS(https://kaitry-finance.com/)を提供しており、AIによる不動産査定や類似物件分析などを通じて、融資関連業務やコンサルティング業務の効率化を支援しています。

課題

不動産価格の査定業務に多くの時間を要していた
類似物件や市場情報の収集が担当者の経験に依存していた
価格根拠を整理した不動産価格調査書の作成に手間がかかっていた

解決法

AIによる不動産価格査定機能を実装し、査定結果を最短5秒で取得できる仕組みを構築
類似物件検索機能を実装し、周辺の取引事例を自動で収集できるようにした
不動産価格調査書の作成機能を実装し、査定結果や市場データを資料として整理できるようにした
地番情報から査定を開始できる機能を実装し、不動産調査の初動を効率化
金融機関ごとの運用要件に対応するカスタマイズ機能を実装

成果

金融機関の不動産価格調査業務における査定作業や資料作成の効率化を実現
不動産価格調査から価格根拠資料作成までの業務を一つのシステムで実行可能に
みずほ信託銀行、北海道銀行、山陰合同銀行、西京銀行、広島銀行、城北信用金庫、みずほ信用保証などで導入

金融機関では、融資審査や資産調査に必要な不動産価格の調査に多くの時間と手間がかかるという課題があります。

KAITRY financeは、金融機関における融資関連業務の効率化や個人向けコンサルティング業務の高度化を支援するサービスです。不動産価格の調査から資料作成までの業務を一つのシステム上で実行できるようにしています。
本記事では、KAITRY financeの開発背景、実装した主要機能、技術構成について紹介します。


サービス概要

KAITRY financeは、金融機関の不動産価格調査や提案業務を支援するSaaSです。
融資審査や資産調査では、不動産の市場価格や賃料水準、周辺事例などを確認する必要がありますが、これらの情報収集や整理には多くの時間と手間がかかります。

  • AIによる不動産価格査定
  • 不動産価格調査書の作成
  • 類似物件の事例収集

などの機能を提供し、不動産価格の確認から資料作成までの業務を一つのシステム上で実行できるようにしています。

KAITRY finance サービスサイトはこちら


課題・目的

金融機関の不動産調査業務では、次のような課題がありました。

  • 不動産価格の査定業務に時間がかかる
  • 類似物件や市場情報の収集が担当者に依存する
  • 価格根拠を整理した資料作成に手間がかかる

本プロジェクトでは、不動産価格の査定から価格根拠の整理、資料作成までの業務を一つのシステムで実行できる業務基盤を構築し、査定業務の効率化と業務の標準化を実現することを目的としました。


担当範囲

本プロジェクトでは、要件整理から開発、保守運用までを一貫して社内開発にて対応しました。

・要件定義
・デザイン(UI/UX、操作方法マニュアル等の資料)
・インフラ構築
・運用基盤構築
・設計
・実装
・テスト
・保守運用


技術構成と開発体制

使用技術

KAITRY financeの開発には、以下の技術を採用しています。

領域 技術
バックエンド PHP / Laravel
フロントエンド Vue.js / TypeScript
インフラ AWS(ECS Fargate / S3 / SQS / SES / Lambda / Elasticsearch)
コンテナ Docker
IaC(インフラのコード管理) AWS CDK
データベース MySQL / Redis
メール配信 SendGrid
監視・通知 AWS CloudWatch + Slack連携

本番環境はAWS上でDockerコンテナ(ECS Fargate)として稼働しており、インフラ構成もAWS CDKによりコードで管理しています。

開発体制

チーム構成:

  • PM 1名
  • エンジニア 3〜5名
  • デザイナー 1名

開発期間:2ヶ月

継続的な機能追加・保守運用を行っています。


実装内容

AIによる不動産価格査定

物件情報を入力することで、AIによる不動産価格査定を行う機能です。所在地、築年数、専有面積などの情報をもとに最短5秒で市場価格を算出できます。
また、マンションについては買取価格、想定賃料の算出にも対応しています。

  • 入力値を検証したうえで査定APIへ連携し、査定処理を開始
  • 市場価格・買取価格・賃料想定価格・価格帯を取得し、後続画面でも一貫して利用
  • 査定結果は一覧・詳細・調査書作成へ自動連携し、再入力負荷を軽減
  • 外部連携の異常時は状態を返しつつログとエラー通知で早期に気づける設計

不動産価格調査書の作成

査定結果や市場データをもとに、不動産価格調査書をPDFで出力する機能です。

  • 調査書作成は5つのステップの進捗を保持し、途中保存にも対応できる設計
  • 価格帯や単価、面積換算を出力時に再計算し、帳票の整合性を保持
  • 地図や価格推移グラフを画像化してPDFへ埋め込み、調査資料としてそのまま活用できるよう整理
  • 保存や出力で問題が起きた場合も処理段階をログに記録し、迅速に確認できるよう実装

地番でAI査定

地番情報から査定を開始できる機能です。

  • 地番入力時は外部APIから住所候補を取得し、初動調査をやさしく支援
  • 候補確定後は住所コードから郵便番号を補完し、入力負荷を削減
  • 補完した所在地を査定フォームへ引き継ぎ、そのままAI査定・類似物件サーチへ進行
  • 住所変換で異常があった場合も内容を記録し、後から確認しやすい設計

類似物件サーチ

フォームから入力した物件の周辺にある類似物件を検索できる機能です。

  • 入力情報に基づき、半径2km圏の類似事例を距離順で取得
  • 価格・面積・築年・掲載状況などのソート機能を実装することで、簡単に絞込検索が可能
  • 選択した事例の詳細情報をPDF出力に反映
  • 取得や保存で異常が起きた際は条件も記録し、切り分けしやすく実装

カスタマイズ機能

金融機関ごとの運用要件に対応するため、機能や表示内容を個社ごとに調整できるカスタマイズ機能を実装しています。

  • 契約企業ごとに利用機能を切り替え、運用に合った導線を提供
  • 調査書生成時は企業ごとの表示項目を反映し、現場運用に対応
  • 設定差異で問題が起きた場合もログを手がかりに確認しやすい運用

導入実績

KAITRY financeは、以下の金融機関などで導入されています。

  • みずほ信託銀行
  • 北海道銀行
  • 山陰合同銀行
  • 西京銀行
  • 広島銀行
  • 城北信用金庫
  • みずほ信用保証

金融機関の不動産調査業務において、価格調査から資料作成までの業務を効率化する基盤として活用されています。


まとめ

KAITRY financeは、金融機関における不動産価格調査業務を効率化し、融資関連業務や個人向けコンサルティング業務の高度化を支援するSaaSです。AIによる不動産価格査定、類似物件サーチ、不動産価格調査書の作成などの機能を統合することで、不動産価格の調査から資料作成までの業務を一つのシステム上で実行できる環境を実現しました。

本プロジェクトでは、業務フローの整理からシステム設計、アプリケーション開発、クラウドインフラ構築、保守運用までを一貫して対応し、金融機関の実務で継続的に利用できる業務基盤として開発しています。現在は複数の金融機関で導入が進み、不動産調査業務の効率化と業務の標準化を支えるサービスとして活用されています。

今後も利用現場のフィードバックをもとに機能改善を重ねながら、金融業務をよりスマートに進めるためのサービスとして進化を続けていきます。

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